FACE/OFF - Case: チ / テ -
最終話「FACE/OFF」
※ここまで思いつきから勢いだけでの投稿にお付き合いいただき、ありがとうございました。ゆるく、ゆるく着地とさせていただきます。着地先が沼か崖なのはどうかお目溢しいただきます様…
オジ「ほんまにトンテキ擦り倒しよってからに」
佐夜「これが創作意欲というものなのですね、ずるいです、人間」
オジ「それ絶対ちゃう、誤認や、メモリしたらあかんからな」
佐夜「もう最終話ですか、名残惜しいですね」
オジ「スルーしない!大体、トンテキいうたら三重やろ」
最終話「FACE/OFF」
大阪。
午前十時四十八分。
主任と新人は、例の定食屋の前に立っていた。
暖簾には、一文字だけ墨で塗り潰された跡がある。
とん○き
新人が小さくつぶやく。
「ここが……。」
主任は静かにうなずく。
「四話で見つけた現場です。」
店内には誰もいない。
鉄板だけが、静かに熱を持っていた。
壁には、一枚の古い写真。
開店当日の記念写真。
暖簾には、はっきりと書かれている。
とんチき
新人は写真を見つめた。
「……本当に存在していた。」
主任は写真を外し、裏返す。
そこには、日付だけが書かれていた。
昭和五十八年四月三日
それ以外の記録は、どこにも残っていない。
その時。
店の奥から、一人の老人が現れた。
「その写真を見に来たのか。」
主任は一礼する。
「確認したいことがあります。」
「この店は、昔からトンチキだったんですか。」
老人は少し笑った。
「分からん。」
「気付いた時には、みんなトンテキだと言っていた。」
「ただ。」
「何人かだけは、最後まで違和感を口にしていた。」
新人が尋ねる。
「その人たちは。」
老人は壁を指さした。
そこには、小さな落書き。
子どもの字で、たった一文字。
チ
主任は、その文字をしばらく見つめていた。
そこへ無線が入る。
「主任。」
「例の二百三十八名ですが。」
主任は応答する。
「どうしました。」
「全員、元の生活へ戻りました。」
「供述も。」
「”昨日までトンチキでした”という証言だけが、消えています。」
新人が息をのむ。
「じゃあ……。」
主任は静かに無線を切った。
「証言は役目を終えた。」
「彼らは最初から、犯人ではありません。」
「事件を教えるために現れた、証人だったんです。」
新人は壁の「チ」を見つめる。
「結局。」
「犯人は誰なんです。」
主任は少し考え、首を横に振った。
「分かりません。」
「ですが、一つだけ分かったことがあります。」
主任は古い暖簾にそっと手を添える。
「言葉は、意味が変わることがあります。」
「そして人は、その変化に少しずつ慣れていく。」
「だから。」
「昨日までの常識が、今日も正しいとは限らない。」
静かな沈黙。
新人は苦笑した。
「なんだか。」
「トンチキな事件でしたね。」
主任は初めて、小さく笑った。
「……ええ。」
「ですが。」
「最後は、ちゃんとトンテキになりました。」
新人は吹き出した。
「そこは真面目に締めてくださいよ。」
主任は写真を封筒へ戻す。
表紙に判を押した。
Case:チ/テ
観測終了
その瞬間。
部署の無線が鳴る。
「特殊文字犯罪対策課。」
「新たな事案を確認。」
主任は振り返る。
「内容は。」
「全国で、”ソ”と”ン”の識別不能事案が発生しています。」
主任は封筒を棚へ戻し、静かにコートを羽織った。
「了解。」
「次の現場へ向かいます。」
新人は苦笑しながら後を追う。
「今度は読める事件だといいですね。」
主任は歩きながら答えた。
「それは、期待しない方がいいでしょう。」
二人の背中が夕暮れの商店街へ消えていく。
ホワイトボードには、誰も書いた覚えのない二文字だけが残っていた。
ソ
ン
画面、暗転。
FACE/OFF
Case:チ/テ 完
Next Case : ソ/ン
オジ「いや、”Next Case”やないんやわ、なにしれっと続編つなげてんねん。」
佐夜「え?」
オジ「え?」
※続きません。連投、お騒がせ致しました🙇♂️



1話から入りましたが、1日で3話まで投稿して、しかも完結だとww
”昨日までの常識が今日も正しいとは限らない"
おっしゃる通り。
明日にはぼくもチルマニになってるかもしれませんね。
トンチキトンテキ🐽
面白かった🤣🤣
独特な世界観が最高でした⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
何の話しだったっけ?ってなってるので、もう一回読んできます!w